NILTO MCPで複数記事にまたがる表記を一括で置換する
課題:商品名・サービス名の変更で、大量の記事を修正しなければならない
「来月から商品名が変わるので、サイト内の表記をすべて修正してほしい」
CMS運用をしていると、こうした依頼は決して珍しくありません。商品名のリブランディング、サービス名の統合、社名変更、法改正による用語変更など、理由はさまざまですが、共通しているのは「該当する記事をすべて見つけ出し、正確に書き換える」という作業です。
記事数が少なければ手作業でも対応できますが、数十〜数百件規模になると、見落としや修正漏れのリスクが高まります。さらに、CMSの管理画面では一括置換機能がないことも多く、1記事ずつ開いて確認・修正する作業は、想像以上に時間と労力を消費します。
解決策:NILTO MCPでプロンプト1回、一括置換を完了する
NILTO MCPを使えば、プロンプトで指示するだけで、AIが該当記事の検索から置換内容の確認、実際の更新までを一気に実行します。
このチュートリアルでは、「モイスチャーティッシュ」→「鼻セレブ」という商品名の変更を例に、タイトルと本文に含まれるすべての表記を一括で置換する方法を解説します。
準備するもの
- Claude Desktop:MCPを利用できる環境
- NILTO MCP:NILTOの記事検索・更新に使用
MCPの設定方法は、公式ドキュメントを参照してください。
使い方 |
MCP
プロンプト例
以下のプロンプトをClaude Desktopに入力するだけで、検索から置換まで一括で実行できます。
NILTOの「記事」モデルに入稿されている全記事のタイトルと本文を確認し、「モイスチャーティッシュ」の表記があった場合、すべて「鼻セレブ」に置換してください。
実行結果
1. 該当記事の検索
AIがNILTO MCP経由で「記事」モデルの全コンテンツを検索し、「モイスチャーティッシュ」を含む記事を特定します。
まず、NILTOのスペースとモデルの情報を取得し、「記事」モデルのコンテンツを確認します。
スペースは「Sample Site」(ID:XXXXXXXXX)ですね。こちらを指定して、モデルを確認します。
「記事」モデル(luid:blog)が見つかりました。このモデルで「モイスチャーティッシュ」検索します。
「モイスチャーティッシュ」を含む記事が2件見つかりました:
1. 冬の感想対策!モイスチャーティッシュでうるおいを(ID:XXXXXXXXX)
2. 花粉症対策に!モイスチャーティッシュが手放せない理由(ID:XXXXXXXXX)
この例では、以下の2件が見つかりました。
- 「冬の乾燥対策!モイスチャーティッシュでうるおいを」
- 「花粉症対策に!モイスチャーティッシュが手放せない理由」
2. 置換内容の確認
AIが置換前後の内容を一覧で提示し、実行してよいか確認を求めます。
両方のコンテンツを対象に、「モイスチャーティッシュ」→「鼻セレブ」に置換します。
対象フィールドは「タイトル(title)」と「本文(body)」です。まずコンテンツの中身を取得して置換内容を確認します。
内容を確認しました。両方の記事のタイトルと本文に「モイスチャーティッシュ」が含まれています。置換後の内容を作成して更新します。
置換内容の確認です。以下の2記事で「モイスチャーティッシュ」→「鼻セレブ」に置換します:
記事1:ID XXXXXXXXX
・タイトル:「冬の乾燥対策!鼻セレブでうるおいを」
・本文内の「モイスチャーティッシュ」(4箇所)→すべて「鼻セレブ」
記事2:ID XXXXXXXXX
・タイトル:「花粉症対策に!鼻セレブが手放せない理由」
・本文内の「モイスチャーティッシュ」(4箇所)→すべて「鼻セレブ」
更新してよろしいでしょうか?
置換する内容が表示されます。ここで内容を確認し、問題なければ「はい」と回答します。
3. 一括更新の実行
承認後、AIがNILTO MCPを通じて2件の記事を順に更新し、完了報告を返します。
承知しました。更新を実行します。
2記事とも「モイスチャーティッシュ」→「鼻セレブ」への置換が完了しました!
記事 更新後タイトル 管理画面URL
記事1 冬の乾燥対策!鼻セレブでうるおいを https://cms.nilto.com/…
記事2 花粉症対策に!鼻セレブが手放せない理由 https://cms.nilto.com/…
タイトル・本文ともにすべての「モイスチャーティッシュ」が「鼻セレブ」に置換されています。管理画面から内容をご確認ください。
実際にNILTOの管理画面で確認すると、タイトル・本文ともに「モイスチャーティッシュ」が「鼻セレブ」に正しく置換されています。
以上で、複数記事にまたがる表記の一括置換は完了です。
活用シーン
このチュートリアルで紹介した一括置換は、以下のようなシーンで活用できます。
- 商品名・サービス名の変更:リブランディングや名称統合時に、サイト全体の表記を統一
- 社名変更:合併や社名変更に伴う全ページの修正
- 法令・規格名の更新:法改正で正式名称が変わった場合の対応
- 表記ゆれの統一:「お問い合わせ」と「お問合せ」など、表記ゆれを一括で統一
- URLやリンクテキストの差し替え:ドメイン変更やページ統合時の内部リンク修正
- 季節ごとのキーワード入れ替え:「夏季限定」→「冬季限定」など、季節に応じたコンテンツ更新