NILTO MCPで製品カタログデータから適切な情報を取得・入稿する
課題:製品情報の抽出・確認・入稿作業が更新負荷になりやすい
「製品カタログの更新内容を、自社サイトにも反映しておいてほしい」
しかし実際には、元データをそのまま流し込むだけでは済まず、Web掲載に向けた確認や調整が必要になることがあります。
EC、不動産、製造業の現場では、商品情報や物件情報を一括で管理・配信する仕組み自体は珍しくありません。すでに業務SaaSやPIM、基幹システム、CSVファイルなどで情報を管理しており、モールやポータル、営業資料向けのデータ連携が整備されているケースも多くあります。
一方で、自社サイトやブランドサイトでは、掲載したい項目だけを選ぶ、説明文をサイト向けに整える、フィールドの対応関係を確認する、下書きで内容をチェックしてから公開するといった、Web掲載用に別途作業が必要になることがあります。元データが整っていても、そのまま自社CMSに流し込めるとは限りません。
件数が増えるほど、転記漏れや表記ゆれ、項目の入れ違いが起こりやすくなり、確認しながら整えて反映する工程が運用負荷になりがちです。
解決:NILTO MCPで製品情報の抽出から確認・入稿までを効率化する
NILTO MCPを使うと、ClaudeやChatGPT(以下、AIクライアント)が手元の製品カタログデータやCSVファイルなどを参照しながら、NILTOのモデルやフィールド構成に合わせて必要な情報を整理し、コンテンツを追加できます。
このチュートリアルでは、家具製品カタログデータをAIクライアントに参照させ、条件に合致する製品だけを抽出し、NILTOに下書き追加されたことを確認するまでの流れを解説します。
MCPクライアントの設定
MCPクライアントでNILTO MCPを利用するための設定が必要です。詳しくは以下のページをご参照ください。
使い方 |
MCP
使い方 |
MCP
1. 家具製品カタログデータを用意する
今回は、家具製品カタログのCSVデータを使用します。このデータには複数カテゴリの製品情報が含まれており、AIクライアントは製品名、型番、カテゴリー、価格、ステータスなどの列を参照しながら、掲載対象を絞り込みます。
このCSVには全98件のデータが含まれており、チェア・デスク・キャビネットなど複数カテゴリの家具製品が登録されています。
以下は、CSVの一部抜粋です。条件に合う製品と合わない製品が混在しており、AIはこの中から条件に一致する行だけを抽出します。
製品名 | 型番 | カテゴリー | 価格 | 在庫 |
|---|---|---|---|---|
スタンダードデスク W1000 | DE-001 | デスク | 12000 | 在庫あり |
3段スチールワゴン WH | CA-001 | キャビネット | 8900 | 在庫あり |
エグゼクティブチェア Prime | CH-002 | チェア | 128000 | 在庫あり |
L字型コーナーデスク Pro | DE-002 | デスク | 55000 | 入荷待ち |
会議用スタッキングチェア | CH-005 | チェア | 8500 | 在庫あり |
メッシュバックチェア Low | CH-014 | チェア | 9800 | 在庫あり |
2. プロンプト例
以下のプロンプトを使って、条件に合致する製品だけを抽出してNILTOへ入稿します。
添付の製品カタログデータから、以下の条件に合致する製品だけを抽出し、NILTOの「製品カタログサイト」スペースにある「製品」モデルに入稿してください。
【抽出条件】
1. カテゴリーが「チェア」であること。
2. ステータスが「在庫あり」であること。
3. 販売価格が「1万円以下」であること。
3. 実行結果
3-1. カタログデータの読み取りと条件抽出
AIが添付された家具製品カタログデータを解析し、各製品の情報を構造化して認識したうえで、指定条件に合致する製品だけを抽出します。
【抽出条件】
1. カテゴリーが「チェア」であること。
2. ステータスが「在庫あり」であること。
3. 販売価格が「1万円以下」であること。
添付されたカタログデータを確認しました。全98件のうち、指定条件に合致する製品は8件です。
3-2. NILTOのフィールドへの自動マッピングと入稿内容・公開状態の確認
AIクライアントがNILTO側のスペース一覧から「製品カタログサイト」を特定し、「製品」モデルのフィールド定義(FTスキーマを含む)を取得します。そのうえで、抽出した8件の製品一覧を提示し、入稿時の公開状態を「公開」か「下書き」のどちらにするかユーザーに確認します。
NILTOのスペースとモデルの情報を取得し、「製品」モデルのフィールド構成を確認します。
モデルのフィールド構成を確認しました。
以下の8件を「製品」モデルに入稿します。
1. 会議用スタッキングチェア(CH-005)¥8,500 / グレー
2. OAチェア Basic(CH-012)¥5,900 / ブルー
3. メッシュバックチェア Low(CH-014)¥9,800 / グリーン
4. オフィスチェア Blue(CH-018)¥8,900 / ネイビー
5. イームズ風チェア(CH-027)¥6,800 / ホワイト
6. 座面昇降スツール(CH-028)¥5,500 / ブラック
7. メッシュ座椅子(CH-033)¥7,800 / ブラウン
8. ディレクターズチェア(CH-035)¥9,800 / グリーン
この内容で8件を入稿してよろしいでしょうか?
AIクライアントが抽出した全8件の製品名・型番・価格・カラーを一覧で提示するため、入稿前にデータの妥当性を確認できます。また、入稿時の公開状態をユーザーが選択できるため、いきなり公開されてしまう心配がありません。
3-3. ユーザーの選択後に入稿を実行する
ユーザーが「下書き」を選択すると、AIクライアントが8件を順番にNILTOへ入稿します。完了後は、追加された各コンテンツの管理画面URLを含む結果が一覧で返されます。
それでは8件を順番にNILTOへ入稿していきます。
全8件の入稿が完了しました。すべて「下書き」ステータスで「製品カタログサイト」の「製品」モデルに登録されています。
1. 会議用スタッキングチェア(CH-005)¥8,500 https://cms.nilto.com/…
2. OAチェア Basic(CH-012)¥5,900 https://cms.nilto.com/…
3. メッシュバックチェア Low(CH-014)¥9,800 https://cms.nilto.com/…
4. オフィスチェア Blue(CH-018)¥8,900 https://cms.nilto.com/…
5. イームズ風チェア(CH-027)¥6,800 https://cms.nilto.com/…
6. 座面昇降スツール(CH-028)¥5,500 https://cms.nilto.com/…
7. メッシュ座椅子(CH-033)¥7,800 https://cms.nilto.com/…
8. ディレクターズチェア(CH-035)¥9,800 https://cms.nilto.com/…
このように、入稿完了後は各コンテンツの管理画面URLが一覧で返されるため、すぐにNILTOの管理画面で内容を確認できます。
4. NILTOに入稿されたことを確認する
最後に、NILTOの管理画面で対象製品が下書きとして追加されていることを確認します。製品名、品番、価格、製品説明などが想定どおりに入っていれば、処理は完了です。

活用シーン
このチュートリアルで紹介した方法は、以下のようなシーンで活用できます。
- 製品情報の一括登録:条件に合う商品だけを抽出して下書き追加
- ECサイトの商品整理:価格帯や在庫状況で絞り込んで掲載対象を選定
- 不動産・店舗情報の掲載:条件に合う情報だけを抽出してCMSへ反映
- 社員紹介・一覧ページの更新:CSVファイルから公開対象だけを選んで登録