最終更新日:2026.4.22
CMSでのホームページ作成は何から始める?メリット・手順・選び方まで解説
目次
- 自社で作るのが向いているケース
- 制作会社に依頼するのが向いているケース
- ハイブリッド型という選択肢
- 専門知識がなくてもコンテンツを更新できる
- ホームページの制作コストを抑えられる
- 短期間でホームページを公開できる
- 複数人での運用体制を構築しやすい
- SEOに強いホームページを構築できる
- 手順1. ホームページの目的とターゲットを明確にする
- 手順2. 自社に合ったCMSを選ぶ
- 手順3. サーバー・ドメインを準備する
- 手順4. デザインとページ構成を決めてサイトを構築する
- 手順5. 公開前の確認と公開後の運用体制を整える
- オープンソース型CMS
- クラウド型CMS
- ヘッドレスCMS
- 3タイプの比較まとめ
- 操作性:非エンジニアでも使いこなせるか
- セキュリティ:企業利用に十分な防御力があるか
- 拡張性:将来の成長に対応できるか
- サポート体制:困ったときに頼れるか
- 費用:初期費用とランニングコストの全体像を把握する
- 失敗1. 「更新されないサイト」になってしまう
- 失敗2. プラグインの入れすぎで表示速度が低下する
- 失敗3. SEOの初期設定を怠る
- 失敗4. セキュリティアップデートを放置する
- 失敗5. モバイル表示の検証不足
- CMSと制作会社、どちらに依頼すべきですか?
- 無料のCMSでも企業のホームページは作れますか?
- CMSでホームページを作成するのにどれくらいの期間がかかりますか?
- 既存のホームページからCMSへの移行は難しいですか?
- CMSで作ったホームページのSEO対策はどうすれば良いですか?
- CMSでホームページを作成した後、運用にはどんな作業が必要ですか?
そもそもCMSとは?ホームページ作成との関係
CMS(Content Management System)とは、ウェブサイトのコンテンツを専門知識なしで作成・管理・公開できるシステムのことです。通常、ホームページを作成するにはHTMLやCSS、場合によってはJavaScriptといった専門的な言語やコードの知識が必要ですが、CMSを使えば、ブログを書くような感覚でページの追加や編集が行えます。
企業のホームページ制作においてCMSが選ばれる最大の理由は、「作った後の運用」にあります。ホームページは公開して終わりではなく、新着情報の更新、サービス内容の修正、ブログ記事の追加など、日常的にコンテンツを更新し続ける必要があります。CMSがなければ、こうした更新のたびにエンジニアや制作会社への依頼が必要となり、時間もコストもかかります。
CMSは大きく「オープンソース型」「クラウド型」「ヘッドレスCMS」の3タイプに分かれており、それぞれ得意分野やコスト構造が異なります。各タイプの違いについては、本記事の中盤で詳しく解説します。
CMSの基本や種類については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

2026-02-12T07:22:36Z
CMSとは?基本や種類、メリット・デメリット、導入事例まで解説
自社で作るか、制作会社に依頼するか ― 最初の判断ポイント
CMSを使ったホームページ作成を検討する際、最初に決めるべきは「自社で作るか、制作会社に依頼するか」です。CMS選びや手順の検討に入る前に、この方針を決めておくことで、後の意思決定がスムーズになります。
自社で作るのが向いているケース
以下に当てはまる場合は、自社でCMSを使ったホームページ作成に挑戦する価値があります。
- 更新頻度が高く、社内で機動的に情報発信を行いたい
- 初期コストを抑えたい
- 社内にWeb運用を担当できるメンバーがいる
- まずはシンプルなサイトから始めて、運用しながら育てていきたい
クラウド型CMSやテンプレートベースの構築であれば、専門知識がなくても見栄えの良いサイトを構築できます。
制作会社に依頼するのが向いているケース
一方で、以下に当てはまる場合は、制作会社への依頼を検討すべきです。
- ブランドイメージを表現する独自デザインが必要
- 医療・金融・士業など、専門性や信頼性の表現が重要
- 立ち上げを急いでおり、社内に対応できる人員がいない
- 既存システム(CRM、会員管理、ECなど)との連携設計が必要
制作会社に依頼することで、要件定義からデザイン、開発、初期コンテンツ制作までを包括的に任せられます。
ハイブリッド型という選択肢
近年は、「初期構築は制作会社、公開後の運用は自社」というハイブリッド型のアプローチも増えています。CMSを導入することで、構築は専門家に任せつつ、公開後の更新は社内で完結させるという形が実現できます。
サイトの目的や社内リソースを踏まえ、自社・外注・ハイブリッドのいずれで進めるかを決めてから、次のCMS選定ステップに進みましょう。
CMSでホームページを作成する5つのメリット
結論:CMSの最大のメリットは「公開後の運用が劇的に楽になる」ことです。専門知識なしでの更新、コスト削減、運用体制の構築、SEO対策まで、企業のホームページ運営に必要な要素を一通りカバーできます。
ここでは、特に企業のホームページ作成で重要な5つのメリットを紹介します。
専門知識がなくてもコンテンツを更新できる
CMSの最大のメリットは、HTMLやCSSの知識がない担当者でも、管理画面から直感的にコンテンツを作成・編集できる点です。テキストの入力、画像の挿入、リンクの設定といった基本操作は、一般的なオフィスソフトと同じ感覚で行えます。
これにより、情報の更新をエンジニアや外部パートナーに依頼する必要がなくなり、担当者自身がタイムリーに情報を発信できるようになります。新製品の告知やキャンペーン情報など、スピードが求められる更新にも即座に対応できるのは、ビジネス上の大きな強みです。
ホームページの制作コストを抑えられる
CMSを活用することで、ホームページの初期制作コストと運用コストの両方を削減できます。多くのCMSにはデザインテンプレートが用意されており、ゼロからデザインを起こす場合と比較して、制作費用を大幅に抑えることが可能です。
また、公開後の更新作業を社内で完結できるため、修正のたびに制作会社に依頼していたランニングコストも削減できます。長期的に見ると、この運用コストの差は非常に大きくなります。
短期間でホームページを公開できる
CMSにはあらかじめ用意されたテンプレートやプラグインがあるため、フルスクラッチで開発する場合と比較して、大幅に短い期間でホームページを公開できます。テンプレートを選び、必要な情報を入力し、デザインを調整するだけで、見栄えの良いホームページが完成します。
新規事業の立ち上げやキャンペーンサイトの開設など、スピード感が求められるシーンでは、CMSの導入が有力な選択肢となります。
複数人での運用体制を構築しやすい
企業のホームページは、マーケティング担当、広報担当、各事業部の担当者など、複数の関係者が関わるケースがほとんどです。CMSには、ユーザーごとに権限を設定できる機能や、記事の承認ワークフローを構築する機能が備わっているものが多く、複数人で安全にサイトを運用するための基盤が整っています。
「誰がどのページを編集できるか」「公開前に誰の承認が必要か」といったルールをシステム上で管理できるため、情報の正確性を担保しながら、効率的な分業体制を実現できます。
SEOに強いホームページを構築できる
多くのCMSには、ページごとのタイトルタグやメタディスクリプションの設定、XMLサイトマップの自動生成、URL構造の最適化など、SEO対策に必要な機能が標準で備わっています。
これらの機能を活用することで、検索エンジンに評価されやすいサイト構造を自然と構築できます。検索経由での集客を重視する企業にとって、CMS選びはSEO戦略の第一歩ともいえます。
CMSでホームページを作成する5つの手順
結論:「目的の明確化 → CMS選定 → サーバー・ドメイン準備 → 構築 → 公開と運用」の順で進めます。このうち最も時間をかけるべきは、最初の「目的の明確化」です。ここが曖昧だと、後工程ですべてのやり直しが発生します。
手順1. ホームページの目的とターゲットを明確にする
最初に行うべきは、ホームページを作る「目的」と「誰に届けたいか」の明確化です。この段階を曖昧にしたまま制作に入ると、デザインやコンテンツの方向性が定まらず、後から大幅なやり直しが発生するリスクがあります。
たとえば、会社の信頼性を伝えるコーポレートサイトなのか、見込み顧客を獲得するサービスサイトなのか、採用応募者を増やすリクルートサイトなのかによって、必要なページ構成やデザインのトーンは大きく異なります。まずは「このホームページで何を達成したいのか」を言語化するところから始めましょう。
手順2. 自社に合ったCMSを選ぶ
目的が明確になったら、次はその目的を実現するのに適したCMSを選定します。CMSにはさまざまな種類があり、それぞれ得意分野やコスト構造が異なるため、自社の要件に合ったものを選ぶことが重要です。
選定時に特に確認すべきポイントは、操作性(非エンジニアでも使えるか)、セキュリティ(企業利用に耐えるか)、拡張性(将来的な機能追加に対応できるか)、サポート体制(困ったときに頼れるか)の4点です。CMS選びの詳細なチェックポイントは、この記事の後半で詳しく解説しています。
手順3. サーバー・ドメインを準備する
CMSを動かすには、ウェブサイトのデータを保管する「サーバー」と、ウェブ上の住所にあたる「ドメイン」の2つが必要です。
サーバーについては、自社でサーバーを用意するオンプレミス型と、クラウドサービスを利用する方法があります。近年はクラウド型のレンタルサーバーやホスティングサービスが主流で、初期費用を抑えつつ安定した環境を確保できます。クラウド型CMSの場合は、サーバー環境がサービスに含まれているため、サーバーの準備は不要です。ヘッドレスCMSの場合は、コンテンツ管理用のバックエンドはCMS側で提供されますが、ウェブサイトを表示するためのフロントエンド用ホスティング環境は別途用意する必要がある点に注意してください。
ドメインは、企業名やサービス名を含んだ覚えやすいものを取得しましょう。独自ドメインを使うことで、企業としての信頼性を高める効果もあります。
手順4. デザインとページ構成を決めてサイトを構築する
CMSの導入が完了したら、デザインテンプレートの選定とページ構成の設計に進みます。多くのCMSでは、あらかじめ用意されたテンプレートを選ぶだけで、統一感のあるデザインのホームページを作成できます。テンプレートを選ぶ際は、スマートフォンでの表示に自動対応する「レスポンシブデザイン」に対応しているものを選ぶことが重要です。現在はウェブトラフィックの過半数がスマートフォン経由であり、モバイル対応はSEOの評価にも直結します。
ページ構成は、最低限として「トップページ」「会社概要」「サービス紹介」「お知らせ」「お問い合わせ」の5ページを用意するのが一般的です。ここに「ブログ」「採用情報」「よくある質問」などを目的に応じて追加していきます。コンテンツは最初から完璧を目指す必要はありません。まずは必要最低限の情報を掲載し、運用しながら充実させていくのが現実的なアプローチです。
手順5. 公開前の確認と公開後の運用体制を整える
サイトが完成したら、公開前に必ず最終チェックを行います。具体的には、各ページの表示確認(PC・スマートフォンの両方)、リンク切れの確認、お問い合わせフォームの動作テスト、SEO関連の設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、OGP設定)の確認を行いましょう。
公開後は、定期的なコンテンツ更新、アクセス解析によるパフォーマンス確認、セキュリティアップデートの適用を継続的に行う必要があります。CMSの管理者権限を誰が持ち、更新作業を誰が担当するのかなど、運用体制を事前に決めておくことが、長期的なサイト運営の成功につながります。
ホームページ作成に使える主要CMSの種類と特徴
結論:CMSは「オープンソース型」「クラウド型」「ヘッドレスCMS」の3タイプに大別され、それぞれ向いているサイトの規模や運用体制が異なります。
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSは、ソースコードが無償で公開されており、誰でも自由にカスタマイズできるCMSです。世界的に最も広く利用されているCMSタイプで、無料で導入できる点と、テーマやプラグインによる拡張性の高さが特徴です。
豊富なテーマ(デザインテンプレート)とプラグイン(拡張機能)が利用できるため、カスタマイズの自由度が高いのが強みです。一方で、セキュリティ対策やソフトウェアのアップデートは自己責任で行う必要があり、運用にはある程度の技術的知識が求められます。また、プラグインの脆弱性を突いたサイバー攻撃のリスクもあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、サーバーの準備やソフトウェアのインストールが不要で、ブラウザ上ですぐにホームページを作成できるサービスです。ドラッグ&ドロップの操作でページを構築できるものが多く、初心者でも手軽に始められるのが特徴です。
月額料金を支払うだけで、サーバー管理やセキュリティ対策がサービス側で行われるため、運用の手間が少ないのもメリットです。ただし、デザインや機能のカスタマイズに制限がある場合が多く、企業の成長に合わせてサイトを拡張していく際に限界を感じることがあります。
ヘッドレスCMS
ヘッドレスCMSは、コンテンツの管理画面(バックエンド)と表示画面(フロントエンド)を分離したCMSです。コンテンツはAPIを通じて配信されるため、ウェブサイトだけでなく、スマートフォンアプリや社内ポータルなど、複数のチャネルに同じコンテンツを届けることが可能です。
フロントエンドの技術選定が自由なため、デザインの表現力やサイトの表示速度において、他のCMSタイプよりも高い柔軟性を持ちます。権限管理や承認ワークフローなどのガバナンス機能が充実しているものも多く、企業の本格的なサイト運用に適しています。ただし、フロントエンドの開発には別途エンジニアリングリソースが必要になる点は考慮が必要です。
3タイプの比較まとめ
3つのCMSタイプの違いを一覧で整理すると、以下のようになります。
比較項目 | オープンソース型 | クラウド型 | ヘッドレスCMS |
|---|---|---|---|
特徴 | カスタマイズの自由度が高い | 手軽に始められる | 配信の柔軟性が高い |
初期費用 | ソフトは無料(構築費別途) | 月額制が中心 | 月額制が中心 |
技術的な難易度 | 中(運用保守に知識が必要) | 低(初心者向け) | 高(フロントエンド開発が必要) |
デザインの自由度 | 高 | 低〜中 | 非常に高 |
セキュリティ | 自己管理(対策が必要) | サービス側で対応 | バックエンドへの攻撃面が小さい |
拡張性 | 高(プラグインで拡張) | 低〜中 | 非常に高(API連携) |
向いているサイト | ブログ、中小規模の企業サイト | 小規模サイト、個人事業 | 企業サイト、マルチチャネル配信 |
CMS選びで失敗しないための5つのチェックポイント
結論:CMSは「操作性」「セキュリティ」「拡張性」「サポート体制」「費用」の5つの観点で総合的に評価することが重要です。特に企業利用では、操作性とセキュリティを軽視すると、運用が軌道に乗ってからのトラブルが顕在化します。
操作性:非エンジニアでも使いこなせるか
CMSを日常的に操作するのは、多くの場合エンジニアではなく、マーケティングや広報の担当者です。管理画面の操作が直感的であるか、記事の作成や画像の挿入がスムーズに行えるか、実際にトライアルなどで操作感を確認することをおすすめします。
操作性の悪いCMSを導入してしまうと、担当者が更新作業を敬遠するようになり、ホームページの情報が古いまま放置されるという本末転倒な事態に陥りかねません。
セキュリティ:企業利用に十分な防御力があるか
企業のホームページが改ざんされたり、顧客情報が漏洩したりすれば、ビジネスへの影響は計り知れません。ログイン時の二段階認証、管理画面へのIPアドレス制限、操作ログの記録といったセキュリティ機能が備わっているかを確認しましょう。
特にオープンソース型CMSの場合は、プラグインやテーマの脆弱性が攻撃の入口になることがあります。導入後も継続的にセキュリティアップデートを適用できる運用体制を確保することが重要です。
拡張性:将来の成長に対応できるか
ホームページは公開後もビジネスの成長に合わせて進化させていくものです。ページ数の増加への対応、外部サービス(MAツール、CRM、アクセス解析ツールなど)との連携、多言語対応など、将来的に必要になる可能性のある拡張に対応できるCMSを選んでおくと安心です。
導入時点での要件だけでなく、1〜3年後を見据えた視点でCMSの拡張性を評価することをおすすめします。
サポート体制:困ったときに頼れるか
CMSの運用中にはトラブルはつきものです。表示崩れ、機能の不具合、セキュリティインシデントなど、予期せぬ事態に対応するためのサポート体制が整っているかを確認しましょう。
オープンソース型CMSの場合、公式サポートは基本的にないため、コミュニティやドキュメントに頼ることになります。一方で、商用CMSやクラウド型CMS、ヘッドレスCMSの場合は、メールや電話による問い合わせ対応や、導入支援サービスが提供されているケースがあります。社内にCMSに詳しいエンジニアがいるかどうかも含めて、総合的に判断しましょう。
費用:初期費用とランニングコストの全体像を把握する
CMSの導入費用は、ライセンス費用だけでは測れません。初期構築費用、月額利用料、サーバー費用、保守・運用費用、カスタマイズ費用など、トータルコストで比較する必要があります。
オープンソース型CMSはソフトウェア自体は無料ですが、サーバー費用、構築費用、保守費用が別途かかります。クラウド型CMSは月額費用に多くの要素が含まれている分、料金体系が分かりやすい傾向があります。見積もり段階で、初期費用と3年間のランニングコストを合算して比較するのが一つの目安です。
CMSの機能面での選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

2026-04-15T07:23:04Z
CMS機能の全体像と選び方|導入前に知っておきたい必須機能まとめ
CMSでホームページを作成する際によくある失敗パターン
CMSを導入したものの、期待した成果が得られないケースには、いくつかの典型的なパターンがあります。事前にこれらを把握しておくことで、同じ失敗を回避できます。
失敗1. 「更新されないサイト」になってしまう
CMSを導入する最大の目的は「日常的な情報発信」ですが、運用体制を整えないまま導入すると、結局誰も更新しないサイトになってしまうケースが多発します。
対策として、CMS導入の検討段階で「誰が・どの頻度で・どのコンテンツを更新するか」を明文化しておくことが重要です。サイト公開後すぐに更新が止まらないよう、最初の3か月の更新計画まで具体化しておくと安心です。
失敗2. プラグインの入れすぎで表示速度が低下する
オープンソース型CMSでよく見られる失敗が、便利そうなプラグインを次々に追加した結果、サイトの表示速度が極端に遅くなるパターンです。表示速度はSEO評価とユーザー体験の両方に直結するため、サイトの離脱率を高める原因になります。
対策として、プラグインは「目的が明確なものだけを最小限に導入する」「定期的に不要なプラグインを棚卸しする」というルールを徹底しましょう。
失敗3. SEOの初期設定を怠る
CMSの多くはSEO対策機能を備えていますが、初期設定のままでは効果が発揮されないケースがあります。各ページのタイトルタグ・メタディスクリプションの個別設定、XMLサイトマップの送信、URL構造の最適化など、公開前に必ず実施しておくべき設定があります。
対策として、サイト公開前のチェックリストにSEO関連項目を盛り込み、漏れなく対応する運用を作りましょう。
失敗4. セキュリティアップデートを放置する
「動いているから大丈夫」と判断してCMS本体やプラグインのアップデートを放置すると、脆弱性を突かれてサイトが改ざんされたり、マルウェアの配布元にされたりするリスクがあります。
対策として、セキュリティアップデートの担当者を明確にし、月1回など定期的にメンテナンスを行うサイクルを整備してください。クラウド型CMSやヘッドレスCMSでは、セキュリティ対応がサービス側で自動的に行われる場合が多いため、運用負担を抑えたい場合はそうした選択肢も検討対象になります。
失敗5. モバイル表示の検証不足
PCで見たときには問題なくても、スマートフォンで見ると文字が読みにくい、ボタンが押しづらい、画像が崩れている、といった表示崩れが起きているケースは少なくありません。現在はウェブトラフィックの過半数がスマートフォン経由のため、モバイル表示の検証を怠ると、ユーザーの大半に不便を強いることになります。
対策として、サイト公開前にPCとスマートフォンの両方で全ページを確認し、公開後も定期的にモバイル表示をチェックする運用を組み込みましょう。
CMSでのホームページ作成に関するよくある質問
CMSと制作会社、どちらに依頼すべきですか?
更新頻度が高く、社内に運用担当者がいる場合は、CMSを使った自社運用が向いています。一方で、デザインや機能の独自性が高いサイトや、立ち上げを急ぐ場合は、制作会社への依頼を検討しましょう。両者を組み合わせ、構築は制作会社、運用は自社で行う「ハイブリッド型」も選択肢の一つです。
無料のCMSでも企業のホームページは作れますか?
オープンソース型CMSはソフトウェア自体は無料で利用できるため、企業のホームページを構築すること自体は可能です。ただし、サーバー費用、ドメイン費用、デザインのカスタマイズ費用、セキュリティ対策費用は別途必要になります。また、運用・保守を自社で行うための技術的なリソースも求められるため、「無料=コストがかからない」ではない点に注意が必要です。
CMSでホームページを作成するのにどれくらいの期間がかかりますか?
サイトの規模や要件によりますが、テンプレートを活用したシンプルな企業サイトであれば、コンテンツの準備を含めて1〜2か月程度が目安です。一方、オリジナルデザインの制作や外部システムとの連携が必要な場合は、3〜6か月以上かかるケースもあります。CMS選定から公開までの全体スケジュールを事前に計画しておくことが重要です。
既存のホームページからCMSへの移行は難しいですか?
移行の難易度は、既存サイトの規模と構造、移行先のCMSの種類によって異なります。ページ数が少ない静的サイトからの移行は比較的スムーズですが、大量のコンテンツやデータベースを持つサイトの場合は、データの整理やリダイレクト設定などの作業が必要になります。移行時にURLが変わるとSEO評価に影響するため、301リダイレクトの設定やサイトマップの再送信といった対策を忘れずに行いましょう。
CMSで作ったホームページのSEO対策はどうすれば良いですか?
CMSにはSEO対策機能が標準で備わっていることが多いため、まずは各ページのタイトルタグ・メタディスクリプションを個別に設定し、XMLサイトマップを検索エンジンに送信することから始めましょう。加えて、コンテンツの定期的な更新、内部リンクの整備、表示速度の最適化、モバイル対応の徹底が、長期的な検索順位の向上につながります。
CMSでホームページを作成した後、運用にはどんな作業が必要ですか?
公開後の運用作業は大きく「コンテンツ更新」「セキュリティ対応」「効果測定」の3つに分かれます。コンテンツ更新は新着情報やブログ記事の追加、セキュリティ対応はCMS本体やプラグインのアップデート、効果測定はアクセス解析ツールでのパフォーマンス確認です。これらを継続的に回す運用体制を、サイト公開前に整えておくことが重要です。
まとめ
CMSを使えば、専門知識がなくてもホームページの作成から運用まで、社内で完結させることが可能です。ホームページの目的を明確にし、自社で作るか制作会社に依頼するかを決めたうえで、適切なCMSを選定し、計画的に構築・公開を進めることで、コストを抑えつつ効果的な情報発信を実現できます。
CMS選びの際は、操作性、セキュリティ、拡張性、サポート体制、費用の5つの観点から総合的に評価し、自社の目的と運用体制に合ったものを選ぶことが重要です。特に、複数人での運用や将来的な拡張を見据える場合は、権限管理や承認ワークフローが充実したCMSを選んでおくと、運用が軌道に乗った後のトラブルを未然に防げます。
また、CMS導入後の「更新されないサイト」「プラグインの入れすぎ」「セキュリティ放置」といった失敗パターンも事前に把握し、運用体制を設計しておくことで、長期にわたって成果を出し続けるホームページを実現できます。
自社のホームページをこれから作成する方も、既存サイトのリニューアルを検討している方も、この記事で紹介した手順とチェックポイントを参考に、最適なCMS選びとホームページ作成を進めてみてください。